サウナで

現在　私は五十歳、二人の子持ちです。
同姓に目覚めたのは、小学校の頃だと思います。
学生時代はほとんど学校の先生が対象でした。
特に体育の先生を好きになることが多かったようです。
しかし、自分のこんな性向を自分で否定してきました。
普通に結婚して子供を授かり、子煩悩な父を演じてきました。
ただ、裏には同姓に対する憧れは常に持っていました。
結婚、子育て、子供の親離れがきた時に、中間管理職になり、
慣れないポジションでの仕事に追われる毎日でした。
そんな生活にも慣れてきたときに、ふと周りを見渡すと
子供、妻ともに自分の世界ができており、自分が入り込めない生活のペースがありました。
自分の趣味もこれといって無いことに気づいたのもその頃でした。
同姓に対する禁断の扉をそろそろ開けても良いかなと思い始めました。
そんな折に偶然にも、初体験を経験することになりました。
もう２，３年前のことです。
部内で送別会があり、次に日は休日と言うこともあって、
３次会まで付き合ってしまいました。
３次会が終わり時計を見るとすでに終電がなく、
若い連中は始発までカラオケで過ごすとのこと。
カラオケは好きじゃないし、年寄りがいてもと思い、部下たちと別れることとなりました。
新宿に行きつけの店も無く、どこか喫茶店で酔いでも醒まそうと思ったとき、
数メートル先にサウナの看板が目に入りました。
サウナなら朝まで居られるかなと思い、地下にあるサウナに飛び込みました。
さすがにサウナの中は深夜らしく、人の気配もまばらで貸切に近い状態でした。
たっぷり汗を流した後で、温度の低い泡風呂らしき風呂につかると、うとうとしてしまいました。
どのぐらい経ったのか、下半身に泡とは違う感触を感じました。
誰かが股間を触っていることが、寝ぼけた状況からだんだん明らかになってきました。
嫌悪感どころか気持ち良さからか、見る見るうちに大きくなってしまいました。
しかし気持ちとは裏腹に、両手で防御の体制をとってしまったのですが、
その片手を持たれて、すでに勃起したものを握らされました。
他人の勃起したものを始めて触れた瞬間でした。
ただ握るだけしかできなかったですが、感激ものでした。
そして、防御できなくなった股間を再びまた触られ始めたのですが、
だんだん触り方も大胆になり、手が上下に動きはじめました。
今までに無いくらい興奮し、痛いぐらいの勃起をしてしまいました。
時間的にどのぐらい経ったかわかりませんが、限界が近づいてきました。
風呂の中でいってしまうのは他の方に悪いと思い、思い切って出ることにしました。
その時、初めて目を開けてその方を見ました。６０位の体格の良い方でした。
にっこり微笑んで、出ようと思って立ち上がった私の手をとり、引き寄せられました。
彼の顔の前に丁度私の股間があり、あっという間に吸い込まれてしまいました。
周りの目が気になりすぐに見渡しましたが、気にする暇もなく限界でした。
亀頭に舌が絡みつくような、すべての神経が一点に集中したような感覚に見舞われました。
あっという間にその人の口の中にいってしまいました。
２度３度とビクつく間にだんだん現実に引き戻され始めました。
恥ずかしさで、あわてて泡風呂を後にしました。
この世界の人間だと言うことを確証させられた出来事でした。