「サウナにて」

　サウナで、しばらくぶりに、出会った男。　数ヶ月前、二度、男は、噴出した。　その後も、他の男達の手で、合計、四度、噴出したと、帰りがけ、男は言っていたっけ。　五十前後、普通体、眼鏡、色白、如何にも、モテそうな、ハンサムパパだ。
　私が、シアタールームで、横になろうとすると、すぐ横で、二人の男が、縺れている。　その一人が、私に手出しをしようとする。　やむなく、私は、座り込み、テレビを見る。　そのとき、その男達の向こうに、彼の姿が見えた。　どこかで見た顔？　ああ、あのときの男。　彼も、どうやら、私に気づいたようだ。　しばらく、しかし、私は動かなかった。　隣の男がチョロチョロ、いつまでもあからさまに手出しするのが、煩わしくなり、やがて、それを機に、彼の横に、場所を移動する。
　彼の横に座ると、私は、すぐさま、手を出す。　彼の胸を嬲る。　この男は、確か、胸が感じたはず？　案の定、呻く、男。　タオルケットの中の、男の股間を捜る。　ビンビン、勃起してる。　そうそう、この摩羅だ。　男は、年齢にそぐわぬ、硬さの持主。　摩羅自体は、普通サイズより、やや小さめ。　雁の張りも、さほどない。　だが、まっすぐ形よい、ズル剥け。　見事な硬さだ。　
　私は、タオルケット、バスタオルを剥がし、男の股間を、曝け出す。　恥ずかしがることもせず、男は、勃起した股間を、曝け出す。　私が、彼の乳首を、ナメ、片手で、股間を扱く。　私が、彼の首筋、耳朶に、唇を這わせると、彼は、顔の向きを変え、私の唇に、唇を重ねて来る。　少し、ニコチン臭い、キス。　軽く、唇合わせ、いなす、私。　決して、厭な相手ではないが、どうも、ここで、やたらキスするのは、気が退ける。
　しばらく、彼の胸を責め、彼の股間を扱き続ける、私。　すると、彼が、場所を変えようと、提案する。　やはり、明るいここでは、人の目が、気に懸かるらしい。　それで、場所を変える。
　二人っきりになると、彼は、仰向けに横になる。　邪魔なバスタオルを剥がす、私。　ビンビンの摩羅を、扱き、男の乳首をナメる。　傍目を気にせず、男は喘ぐ。　大きな声で…。　
　私が、自分の摩羅を、彼にしゃぶらせようとすると、明らかに、警戒する、彼。　前回も、あまり気乗りしないよう、だったものなあ。　仕方、ないか。　それで、私も、無理強いは諦め、彼をイかせることに専念する。　サービス、サービス！　ハハハ。　彼の胸をナメ、扱き続けると、すぐに、彼は、「イク、イきそう！」と、言う。　私も、あまり粘る気にならず、さっさと、終わらせようと、扱く。　やがて、彼は、噴出する。　ガチンガチンの、硬い股間から、発射された精液は、しかし、勢いがなく、湧き出るような、射精で、終わった。　型どおりの、後始末を済ませ、言葉も掛けず、私は、離れる。　しゃぶってもくれない相手には、どうしても冷たくなる、私。　テヘヘヘ。
　前回、初めてのときは、可愛く思えた男も、二度目となると、どうも、イマイチ、興が乗らない。　困ったものだ！　ハハハ。
　シャワーを浴び、下のロッカーへ、私が降りると、彼が、着替えて、帰ろうと、身支度中。　勤め帰りらしく、スーツ姿。　う～ん、仲々、カッコイイ。　「今日は、一度出しただけで、帰るの？」と、私が弄うと、彼は、苦笑いする。　そうして、二人は、離れる。　この次、会ったとしても、果たして、手出し、するかどうか？　それに、こちらが手出ししても、彼が拒否するかも？　
　
　よくある、発展サウナの、出会いと訣れ。