過去に一度だけですが、ゲイビデオのモデルをしたことがあります。
もちろんその時と今では容姿もわりと違うし、多分バレてはないと思う。
もしかしたら気付いてるけど言わないだけかも?
20代始めの頃のこと。
その頃、発展場通いを覚えはじめた頃で、セックスが楽しくてしょうがない頃でした。
とにかく毎日がやりたい盛りでした。
ただわりと実家が田舎なほうだったので、そんなに頻繁に通えるわけもなく、当時インターネットが普及し始めの頃で、まだ今ほどHPなんかも少ない中で、いろいろヤリ目的掲示板やら、発展場情報など調べてました。
もちろんゲイビデオ会社のHPなんかもあって、パッケージ写真やなんかがヌキネタでした。
発展場通いを知るまでは、ゲイ雑誌とビデオが唯一の楽しみであり、まさか自分が出演するとは思いもしなかった。
ただ発展場に通い、やりながら、ふと周りにギャラリーに囲まれて自分のセックスを見られることに異常なほど興奮している自分がいた。
特に相手によっては、まわりに見られることに抵抗がある人も多少いたが、変態には変態が来るというか(笑)、匂いをかぎつけるというか、相手するのは同じようなノリのいい奴が多かった。
そうゆうのもあって、結構派手に見せつけながらやってた。
覗きこみながら、「うわ!すげえ」とか「淫乱の好きもんだな」とか、バスタオル越しにギャラリーがおったってるの見ると、俺は今こいつらを興奮させてるんだという感覚が生まれ、ヤバいくらい興奮した。
そうゆう性癖があったからかもしれない、ビデオ会社のHPのコンテンツには「モデル募集」という欄が必ずあって、とりあえず募集要項を見てみた。
誰かに見せたいというのと、自分のセックスしている姿を客観的に見てみたいというのもあった。
それにまだ今ほどネットの世界も小さくて、さほど危機感というものもなかったからかもしれない。
一応発展場なんかでは若さもあったり、こっちの世界では捨てるものなしというか、意外と結構需要があった(やり捨て便器レベルに思われてたと思うが)。
ただモデルとしてはどうだろうみたいな。
断られても恥ずかしいしね。
半分以上はひやかしのつもりもあったが、とにかく勇気を出して何社かにメールをしてみた。
どう考えても俺の容姿とは違うメーカーにも。ま、もちろん断られたが(笑)
その中で俺のプロフに食いついてきたメーカーがあって、とりあえず写真をメールに添付して送ってほしいとのこと。
まだ当時は電話回線でのネットで、パソコンのスキルも微妙だったもんで、写真をjpgファイルの小さい容量で送るのが基本なのに、それも知らずスキャナーで手持ちの写真を読み込んだbmpファイルのデカい容量のまま送ってサーバーパンクさせたりした(笑)。
ま、そんなことはいいとして、写真を何とか向こうも確認。
イマイチうまく撮れてない写真というか、デジカメもまったく普及してない時代で、友人と海へ行った時に撮った写真(肌を露出させてる写真はそれぐらいしかなかった)だったから、多分ダメだろうなと思っていたが、とりあえず電話で話したいとのこと。
あまりにも急なことや、いわゆるゲイである自分をひた隠しにしてた時期(ま、今もカミングアウトはしてないが)に、そうゆう人に電話をすることにかなりビビッてたりもした。
ひやかし的にメールしたのもあって、あまりにも話の進み方の速さにも戸惑ったり。
2~3日迷って、勇気出して電話してみた。
もちろんビデオメーカーといってもこじんまりとしたとこで、いきなり社長が電話に出て、話してみると、わりとリラックス出来る話し方をする人で、話の進め方がうまいというか、電話を切る時には、相手のモデルの希望まで話して、何か知らぬ間に話がまとまってた(笑)。
その後、日程や希望のモデルさんの手配も出来たとのこと。
ビデオメーカーも東京からわざわざ関西に来てくれるみたいで、もう後戻りは出来ないって感じ。
でも不思議と不安はなかった。
むしろ興味ばかりが日々募っていく自分がいた。
てなわけで前編終了。
ビデオ撮影編はまた次の機会に。