チラシ裏の話なんで色々勘弁してください。
受験のストレスから家に帰るのが嫌で、
帰宅途中に50円で遊べるゲームセンターで時間を潰していたことがきっかけだと思う。
別に格ゲーが好きだったわけじゃなく、単純にそれが比較的長く遊べるから、
そういう理由から毎日のようにゲームセンターに入り浸ってた。
ひどすぎわろたwww
というのは、遅く帰っても塾という理由があれば特に詮索もされないし、
ある意味放任されていたんだと思う。自分自身もその頃は面と向かって
親に反抗することもできず、ただ悪戯にゲームセンターで時間を潰して
帰るのが精一杯の反抗だったように思う。
かといって学生でアルバイトもしていない時分。遊ぶお金なんてのもそんなにない。
ゲームセンターで遊ぶお金も夕飯代の一部を充てていただけなので、
どこか他の場所に入るにしても心もとなく、21時を回った時点で入れそうな
場所と言えばやはりゲームセンターくらいしかなかったんだ。
それで、いつものゲームセンターだけじゃなく他の場所のゲームセンターを
回ったりもした。ただやはりというか100円だとプレイする気にはならず冷やかすだけで終わっていました。
本にはカバー等がついており、立ち読みできそうな雑誌関係はその当時の自分には
あまり興味が持てないようなそういう内容のものが多いように感じられた。
でも、時間をつぶす為だけにそういう雑誌を立ち読みしていた。
ゲームの売り場を冷やかしたりもしたり、とにかく時間を潰したかったんだと思う。
親からは雄々しくあれと小学生の頃から柔道場に通わされたけど、
結果は万年2位。中学でも柔道をやっていたけどこれという結果が出せなかった。
高校になって、クラブに入らずにそれが塾通いに変わったわけだけど
それも親の勧めるままに、だからね。自分でも十分女々しいと思う。
そういう自分を否定する気はあんまりなかったりします。
「男らしいとは何ぞや?」という問いかけに自分は応えられないと思う。
笑われるかもしれないけど、自分にとっての雄々しさの象徴は「髭」とか
「体毛―胸毛、すね毛」なのかなと思う。
暴力的=「雄々しい」「男らしい」では無いと思う。
くよくよ悩んだり、考えすぎたりするのは「女々しい」のか?というのもわからない。
あの頃も今も変わらないのは、男らしいってなに? そんなことにも答えが出せない
自分はやはり女々しいのだと思う。
負けず嫌いな性格もあると思う。親の期待には応えたい。
負けたままは嫌だ。強くなりたい。男らしくなりたいという想いはあったから。
努力とか、訓練、鍛錬は嫌じゃなかった。その結果がついてくるから。
柔道でなんで万年2位だったかと言えば、同じ道場の同期にいつも決勝戦で
負けていたから…という理由もある。そういう意味では「こいつには勝てない」
そう思うと、何故かそういう本番では勝てないような気がしていました。
繁華街の隅の街灯下で小説を読んでいると、とある男性に声を掛けられました。
その男性は40~50代の口髭が印象に残る中年男性でした。
最初は補導員か何かかと思いましたが、無視して本に目を落とすと
「誰かと待ち合わせてるのかな?」等、さらに声を掛けてきました。
そんな風に声を掛けてきたのは覚えています。さらに無視していると
「あやしいものじゃない」とか「キミと少し話がしたいんだ」そんな風に
たたみ掛けてきていたように思います。
その時の自分は、多分何もかもがどうでもよかったんだと思います。
自暴自棄だったと言えばそうですし、あの頃の自分はそれこそ
いつ死んでもいいと思うくらい虚無感が漂っていたように思います。
自分がどうありたいのかとか、どう生きるべきなのかとかそういうことを全く考えていませんでした。
色々なことが人並みでなかったことも要因の一つなのでしょうけど、恋愛的な出来事も、感情も
抱けなかったのか、抱く相手が居なかったのかはわかりません。
ですが、結果的に周囲に比べて劣っていると言う劣等感がありました。
そういう感情を抱けない自分は不良品だ、そんな厨二病のような考えを持っていました。
だからこそ兄の様になりたかったのもあるように思うのです。
兄=男の見本。そう言う感じでしょうか。
彼女をとっかえひっかえ家に連れてくる兄。勉強もそつなくこなす兄。
親に反抗できる兄。そういう規範は兄が大学進学とともに家を出て消えてしまいました。
家に自分だけになると、余計にふと寂しさや自分が目指す先が見えなくなって
不安定になっていたようにも思います。
暴力的な犯罪に巻き込まれたとしても、別にいいやとさえ思っていたと思います。
寧ろ、今までの日常になかった新しい出来事だと喜んでいたかもしれません。
男性に連れてこられたのは薄暗いお店で、自分に対して何がいいかと聞かれて、
メニューを見せられてコーラを頼んだことは覚えています。
高校ではやってないですよ。小学4~中3迄です。
その男性は自分はとある会社の経営者だと言いました。
身なりも整っているし、そうなんだ位には思いました。そしてその業界の
話とかを聞いたりはしていましたが、半分以上耳には入っていませんでした。
はぁ、そうですか。頷きこそすれ、興味を持って話に食い付いたりとかはしませんでした。
暫くして、その男性は自分に対して質問を投げかけてきましたが、それに対しては
それこそ適当な返事を返していました。
「ご馳走様でした」そう告げて店を出ようとしました。
すると、その男性は「また会いたい。電話番号かアドレスを教えて貰えないかな」
そう言われましたが、「教えたくないので」そういって断わりました。
見知らぬ相手にアドレスを教えることを躊躇われたのと、その男性の意図がわからなかった
こともあるのですが、ただ自分の個人情報をその時は開示する気にはなりませんでした。
受験の追い込みもありましたし、ただゲームにも飽きたこと。
寒かったので素直に家に帰っていたと言う理由もあります。
そして受験、卒業、卒業旅行、大学への進学とイベントが目白押しで
そんな男性のこともすっかり忘れていました。
大学デビューを目論んでいたわけではないのですが、何かをして変わりたいと
思っていたし、高校時代に部活動をしていなかった反動もあったように思います。
何かに打ち込みたい、そう思って数か所文化系の部活やサークルを見学したのですが、
楽しそうな雰囲気ではあるのですが、何故か生温い。そういう印象を受けました。
そういう印象を受けました。
大学から始めても大丈夫かと聞いても、先輩の多くもそうだというのを聞いて
安心したのもありました。
実際に、入部して1年目は身体がずたぼろになりました。
練習、飲み会、コンパ、勉強…体育会系のノリなのでしょうけど、受験で鈍った
身体にはかなり堪え、大半の同期が退部していきました。
ある程度の筋肉が付いてきました。その自分の体を見て、「男らしくなった」
と喜んで、ますます部活動に励むようになっていました。
その頃の自分の規範と言えば、豪快で雄々しい先輩達でその姿を模倣していたように思います。
酒を飲み、馬鹿をし、練習は厳しく、そういう環境で自分自身にも少しだけ自信が
付いて来たように思いました。
仮にTとします。Tも自分と同じく、大学から部活を始めたのですが、
根性や体格に恵まれており、1年度にしてそれなりの戦績を収め、
2年目には既にレギュラーになっていました。
一緒に馬鹿をやってきた同士、一緒に飲みに行ったり、バイクでニケツして
送って貰ったりと部活動以外でも仲良くなって行きました。
(1年生の時にはそんな余裕はありませんでした)
週末等は「一緒に飲みに行こうぜ」そんな風に誘われて、繁華街に立ち寄り
少し酒を飲んだりして帰ることもしばしばありました。
その際によく飲みに行った場所が、高校時代によく帰りに時間を潰した場所のすぐ近くでした。
ゲームセンターでの話や、TUTAYAの話、男性に声を掛けられた話とか…
お互いの高校時代の話や、大学の話もよくしました。
お互いに彼女が居なかったので、「ナンパしてみっか?」そんな風に言われたものの
お互いどっちが先に声を掛けるかでもめて、結局誰にも声を掛けられずじまいで
終わったりもしました。
部活動に数名入部してきました。
何故、そういう話を…と言えば部活で上級生と下級生が付き合ってるケースが多く、
同期のマネージャーも先輩と付き合っていました。
なので、自分もそうなるのかとか、Tもそうなるのかと思っていたのですが
そうなることはありませんでした。
真面目でいいこと言う評価はあっても、好きとか嫌いとかそういう相手ではなく
また後輩に至っては幼い女の子というような見方でしか見られませんでした。
そんな自分を尻目にTは体育会の役員会に入り、下級生から妙にモテテいたように
思います。付き合っていたとかではなく、周囲にいつも女の子がいるといった印象でした。
割と硬派なTはそういう状況をうっとおしがっていましたが、女の子相手には
強くも出れず、そういうところも人気があったのだと思います。
週末以外の平日も、自分一人で繁華街をうろつくようになりました。
と言っても、二人でできないナンパを一人でしようと思っていた…のも少しありますが
Tに対しての焦りもあったように思います。
やってみるとわかるのですが、一人で声を掛けても殆ど相手にして貰えず、
断わられ続けると疲労が蓄積し、ただ何もせずにその場で時間だけを浪費するように
なっていました。
声を掛けてきた男性がいました。「覚えてる?」と言われて少し首をかしげましたが、
あの髭の男性でした。疲れていたのと、2度目だったこともあって誘われるままに
同じ店に行き、今度はアルコールを注文しました。
乾杯をして男性に自分を探したとか、姿を求めて通ったと言われると
何故?と思ったのですが、連絡先を聞いてなかったからそうするしか手段がなかった。
そう言われて、少し困惑したのを覚えています。
大学に入ってから幾度となくコンパや飲み会をくぐりぬけてて、ある程度
自分の酒量を把握していたと思っていたのもあるし、またお酒が
そういうお酒と違い、口当たりが良く美味しく、つい杯を空けてしまい、
空けると追加を頼まれて、また飲む…そういう繰り返しでした。
また、体育会系の習性で目上の人に勧められると断われない…というのも
ありました。丁寧に勧められると余計に断わることができませんでした。
というよりも、断わるタイミングを逸していました。
軽くふらふらする状態で、その男性と話をしていたのですが、
手を握られ、指でなぞられている自分を客観視している自分。
意識も朦朧とはしていたように思います。
多分、トイレに行くと席を立った際、男性に付き添って貰いました。
自分からそう望んだのではなく、男性が自主的に身体を支えるように
付き添ってくれたのは覚えています。
アルコールを吐き出しました。飲み会の習性で酔っていると自覚すると、
一度ある程度吐き、すっきりさせなきゃとそう思っての行動でした。
少しだけすっきりすると、手洗いの見ずで口を濯ぎました。
そしてトイレを出ると、男性がそこで待っており、「大丈夫かい?」
そう声を掛けてきました。
そう言って席に戻ろうと思った時、男性に抱きしめられました。
誰かに抱き締められるというのは初めての経験で、正直戸惑ったとしか言えません。
男性の体臭が否が応でも鼻孔に侵入し、またどうしていいのかわからずされるがままでした。
「好きなんだ」
そう言われて心臓が止まりそうでした。
「好きだ」
もう一度耳元で囁かれ、ぎゅっと抱きしめられました。
そう言われて、自分が何故混乱してるのかわかりませんでした。
愛の告白?男性から?何故?冗談なのか本気なのか、一体それが何かも
その時の自分にはわかっていませんでした。
それこそ、雄々しい男だったら
「なに気持ち悪いこと言ってんだよ!おっさん」
とでも言えたのでしょうけど、自分にはそれができませんでした。
「好きだ」
また囁かれても自分には何も答えることも、何もできませんでした。
そう言われて無言で拒みました。ただ、顔を背けただけ。
それだけで拒絶の意を表したつもりでした。しかし、男性は
「プラトニックでいい。真剣に付き合って欲しい」
そう言いました。
自分はそれに対して「そろそろ帰ります。今日はご馳走様でした」
とだけいい男性の傍を離れました。
お店を出た後も落ちつかず、時折後ろを振り向きながら家に帰りました。
どうすればいいのか自分でもわかってなかったのもありました。
しかし、またその繁華街に行くことになりました。Tとでした。
別のところにしようと提案する自分にたいしてTは「何かあったのか?正直にいえ」
そう詰め寄り、「笑うなよ?」という前提であの男性の話をTにしました。
反論する自分に対して、Tはここが有名なそういう場所(発展場所)の近くで
そういう男が多いこと。それはナンパだったのになにホイホイついて行ってるんだと。
なんで抵抗しない。抵抗しないとOKだと思われるぞ。とか、警戒心がなさすぎるとか
散々こけ下ろされたのは覚えています。
男に対して恋愛感情抱いたりしないと断言。それに対してTからは
その割にはいやがらずに男性について行ったのは何でだと詰められ、
誘われて断わるのが面倒だったと反論。そこは普通断わるか無視するだろと
言われました。
Tの言うことは正しく、自分が間違っているのもわかるのですが、Tに責められると
何故、そこまで言われなければならないのかとムキになっていたように思います。
自分は付き合うって…俺とそういうことしたいのか?そう尋ねると、
付き合う部分はOKなのか?そう聞かれました。そうじゃなくって付き合う=そういうこと
をしたいんだろ?と聞くと、そういうことって?と質問に質問で返されました。
「セックスとか」そういうと、Tは「(自分)がそういうことをしたくないならしなくていいぜ?」
そう言いました。「それなら付き合ってもいい?のか?」そう聞かれました。
それって友達とどう違うと聞くと、「付き合ってるんだから別の奴と浮気しちゃ駄目だろ」
そう言いました。
セックスするわけじゃないんだし、誰にも迷惑掛けるわけでもないしと。
それに、別に好きな奴ができたらちゃんと別れてから付き合えば問題ないじゃん、と。
この時の自分は混乱していたように思います。
確かにTの言う通りのように思っていました。付き合う=現状と変わらない、
なら付き合うことに問題は無い。女の子で好きな子ができたら別れていいのだから。
そう思うと、「じゃぁ、別に付き合ってもいいけど」そう答えていました。
とか、ナンパ待ちと間違えられるから独りでいくなといい、
また、今度から声を掛けられても「彼氏がいるから」とか「彼氏がもうすぐくるから」
と断ればいいと言いましたが、そんなの言えるかと言っても、付き合ってるんだから
別に問題ないだろといいます。
ただ、付き合ってるから何かをしたということはないです。
一緒にシャワー室で一緒になっても「お前意識しすぎ」と笑われるほどですし、
それこそ、以前と変わらない関係のままと言っていいと思います。
Tの家に泊まる時でも「変なことするなよ」と言うと「変なことされたいのか?」
そういって笑われます。
女だったらそれこそTに惚れて…なんでしょうけどね。
自分としてはTはいい奴、としか思えないし、寧ろ自分が意識しすぎてて駄目だと
思うくらいです。普通にしろと言われても普通とはなんだって悩みます。
それこそ自分がホモだったらTに惚れて終われるんでしょうけど、
自分はホモじゃないのでそういうことにはなってないんです。
自分の好みでなく、その好意をスルーする日々です。
Tには「試しに付き合ったらいいじゃん」と言われますが、そんな失礼なことはしたくないし、
多分、駄目な気がするのです。
Tは相変わらず、女の子によくもてています。彼女作らないのかときくと、
面倒だからいいらしいです。贅沢な悩みだと思います。
女の子にたいしてうっとうしいと言えるくらいにもててるのにと。
最近はそれほど付き合ってる云々の話はしません。
たまにそれをネタにからかわれる位です。
話としては以上です。
泊まる時でも、Tに先に「襲うなよ」と言われる始末だしね。
ただ、知識があるからと言ってTをそっち扱いするのは早計な気もしてる。
Tの家にはちゃんとエロ雑誌とかもあったし、そっちという感じも
そんなにないし。
どう否定していいのかわからない部分が多いんだよね。
噂を払底するために誰かと付き合うというのは変な話だし、
Tとは元々友達なわけだし、気楽に接せられる(たまにからかわれるけど)
相手だから、絡んでる時間も長いわけだしね。
改めて思い返してみてもやっぱり自分がどう考え、どう感じて、
これからどうすればいいのか。そういうことを思い返して整理しようとしても
やっぱりよくわからないままでした。
チラシ裏に付き合ってくれてありがと。
がんばれよイケメン!(`・ω・´)