Kさんとの約束を1度破りました。
「今度会うときはお尻にいれてもいいよ」
僕はお尻は痛いから嫌なのですが、成り行きでそんな約束をしてしまいました。
でも2月に彼と会ったとき、僕は怖気づいてしまって結局しなかったのです。
それからメールが来るたびに
「早くやらせて」
といわれるので、憂鬱になっていました。
「忙しい」「風邪ひいた」
といって会うのを渋っていました。
結局そうしてるうちに3月も終わりかけていました。
あまりそっけなくしたので彼からメールが来なくなっていました。
自分が悪いのですが、連絡がこないと寂しくなって、こっちからメールしました。
そして次の日、僕は彼の家にいました。
部屋にはいると、テレビの横に、ローションがドンと置かれていました。
「ほら、ちゃんと買ったよ」
彼はローションを手にとってニヤニヤしています。
(今日は逃げられない)
と思いました。
嫌なことを先延ばしにする癖のある僕は
「とりあえずご飯食べにいこうよ」
といいました。
でも、
「だめ。」
といって押し倒してきました。
べろべろと顔を舐められました。
「シャワー浴びさせて…」
「そんなのいいよ」
「やだよ、汗かいてるから」
僕は強引に彼の体を押し返して、シャワーを浴びにいきました。
アナルセックスが嫌なのは、痛いのもあるけど、汚いと感じてしまうからです。
浣腸や専用のシャワー器具で洗ったりすると聞いたことがありますが、持ってないし、よくわかりません。
念入りに洗ってはみましたが、どうしたらいいのかわかりませんでした。
シャワーからあがると、既に布団が敷かれていました。
敷くといっても、壁際に畳んで寄せてた布団をひろげただけです。
彼はその上にうつむせに寝転んでいました。
「眠たいの?」
「※※※※※」
顔を布団に押し付けたまま、くぐもった声で何か言いました。
「なに?」
彼は顔をあげて
「床オナニーって気持ちよくない?」
と言いました。
顔が少し火照ったように紅くなっていました。
よく見ると、腰を小刻みに動かして股間を布団に擦りつけていました。
「なにしてんの!」
「気持ちいいんだよ。よくやってる」
彼は体を起こして座りました。
「初めて射精したのもこれだよ。中1んとき寝ながらチンポ擦りつけてたら、すっげ気持ちよくて射精したんだ。おもらししたのかと思ったよ。」
「・・・」
「うわ、ちょっと出てる」
彼はジャージの中に手を突っ込んでいいました。
「いったの?」
「ガマン汁だよ」
ジャージから手を出してニヤニヤしながら見せてきました。
指と指の間に透明の液が糸をひいていました。
その指、舐めたい、と思いました。
「よし。はじめよ!」
彼は改まったように大きな声をだすと、座ったまま一気に服を脱ぎはじめました。
(あ、もったいない)
ガマン汁のついた手で服を触ってるので、ガマン汁がふき取られてしまう気がしました。
(全部舐めたかったのに・・)
彼は僕をチラッと見て、
「早く脱いでよ!ってゆうかなんでまた服着たの?」
と言いました。
僕が服を脱ぎ終わると、彼は
「お風呂長かったね」
と言いながら僕を見上げて、両手を広げました。
僕は抱っこされるように彼の胡坐の上に座りました。
「ねえ、さっきの指舐めたい・・」
「これ?」
彼は右手をピースを閉じた形にして、僕の顔に近づけました。
人差し指と中指の先が唇に触れました。
まだ少し湿っているのが唇に伝わってきました。
彼はリップを塗るように、指の腹で唇をなぞってきました。
K さんのガマン汁のリップクリーム・・
カピカピになりそうだけど、たくさん塗ってほしいと思いました。
僕は舌を少し出して、彼の指を舐めました。
少し塩っ辛い味がしました。
彼は指を曲げて、口の中に入れてきました。
チンポをしゃぶるように彼の二本の指に舌を絡め、舐めまわしました。
ガマン汁というより、手汗やいろいろなものを触って汚れてる手そのものの苦い味がしました。
「おいしかった?」
彼は口から指を離すと、その指で乳首を触ってきました。
「ァン・・」
自分の唾液のせいでヌルヌルしていて、思わず喘ぎ声が漏れました。
僕は彼の首に抱きついてキスをしました。
彼の舌がはいってきて、口の中を動き回りました。
僕も舌を動かして、 舌を絡ませました。
Kさんと久しぶりにキスをして、嬉しくなりました。
もっとくっつきたくて、彼の唇に自分の唇を押し付けました。
彼は僕の腰に腕を回して、背中を撫でてきました。
軽く這わせるように、指先でツーっと撫で下ろし、そしてまたツーっと撫で上げました。
「あぁ」
Kさんに似合わない繊細な愛撫でした。
彼はどこで覚えたのだろう。。
今まで一度もしたことなかったのに。
そんなことを思いながらも、僕はゾクゾクして感じてしまいました。
彼は僕の乳首に吸い付いてきました。
「いい匂いがする」
「K さんちのボディーソープの匂いだよ」
ソープの匂いも、どうせすぐ彼の唾液に消されてしまうんだろうなと思いました。
もっと舐めてほしくて、彼の頭をギュッと抱えて自分の胸に押し付けました。
彼の短い髪の毛がチクチクしました。
乳首に吸い付く唇、動きまわる舌、熱い吐息・・ずっと舐めていてほしいと思いました。
彼の手は背中からおりて、お尻を揉んでいました。
僕の勃起したチンコが彼のお腹にあたって、亀頭が軽く擦れてますます感じていました。
「すごく気持ちいいょ」
僕はささやきました。
彼は鼻息を荒くしてジュルジュルしゃぶりつきました。
両方の乳首を舐められた後、僕を布団の上に押し倒されました。
そして彼は僕の両足を持ち上げてそのまま頭の方にひっくり返すようにもっていきました。
股間とお尻が丸見えになる格好で、とても恥ずかしくなりました。
次の瞬間、お尻にヌルっと生暖かい感触がしました。
「やだ、やめてよ!」
彼が僕のお尻舐めていたのです。
太ももを両手で押え、無言でベロベロと舐めてきました。
お尻の穴が湿って、違和感がありました。
お尻を舐められるなんて僕はとても恥ずかしくて嫌でした。
彼の顔を見ると、興味津々という感じでお尻をみつめながらジュルジュル舐めまわしていました。
僕は恥ずかしくて、両手で顔を隠しました。
お尻を突き出して穴まで丸見えなのに、顔は見られたくありませんでした。
彼は手を伸ばして、テレビの横のローションをとりました。
そして、僕のお尻の穴にツーっと垂らしてきました。
ヒヤっとした感触で緊張が走りました。
彼は無言でローションを塗りたくり、お尻の穴に指を強く押し当ててきました。
「痛い・・・」
彼はかまわず、指をいれようとしてきました。
「痛い、無理・・・」
「力抜いてよ。はいらないよ」
「ごめん、やっぱ無理・・」
「大丈夫だよ。」
彼は強引に指を押入れ、お尻に挿入してきました。
「ほら、はいったよ。もう大丈夫だよ」
異物感と痛みで涙がにじんできました。
指を動かされるたびに、痛みが走りました。
彼は指を挿入したまま、片手でテレビの下の引き出しをあけて、何かを探していました。
取り出したのはコンドームでした。
(もう入れるんだ・・・まだ全然慣らしてないのに・・)
彼はお尻から指を抜きました。
僕は憂鬱な気持ちになりました。
「逆かな・・」
「毛がはさまった・・」
彼が小声でブツブツいうのが聞こえました。
薄目を開けて見ると、彼はコンドームをスムーズに装着できずに手間取ってるようでした。
真剣な顔してコンドームをつけようとしてる彼がちょっとかわいく思えました。
結局コンドームをひとつダメにして、二つ目を無事装着し終えると、その上からローションを塗って、僕の脚を抱えて持ち上げました。
お尻に先端が触れました。
そしてグッと強く押しつけられました。
「痛いよ」
「まだはいってないよ」
お尻にきゅっと力を入れてしまったので、入りませんでした。
彼はチンポを持って僕のお尻の穴に押し当てました。
「力抜いてよ」
抜けといわれても、どうやって力を抜いたらいいのかわかりませんでした。
「優しくしてよ」
「優しくするよ。大丈夫だから」
チンポがグッと当てられ、お尻を押し広げようとしてきました。
僕は思わず枕元にあった彼のジャージを掴んで顔を覆いました。
この状況から逃げたい気持ちと、苦痛に歪めてる顔を見られたくない気持ちが一緒になって、顔を隠したくなったのです。
「もっと力抜いて」
という声が何度か聞こえてきました。
でも僕は
(わかってるよ!でもどうしたらいいかわかんないよ!)
と心の中で逆ギレしていました。
ジャージをくしゃくしゃにして顔に押し付けてると、ジャージの中からブリーフがでてきました。
横着して一緒に脱いだから、そのまま中に残ってたのです。
股間を包んでた部分がガマン汁で濡れていました。
僕はブリーフの匂いを思いっきり嗅ぎました。
彼が一日はいてたブリーフ。
汗の酸っぱい匂いが染み付いていました。
それにくわえて、かすかなアンモニア臭と、ほのかに甘い精子の乾いた匂いがしました。
頭がクラっとして胸が熱くなり、下半身がもぞもぞしてきました。
そのせいかわかりませんが、お尻の力がふっと抜けて、 彼の亀頭がにゅるっとはいってきました。
激痛が走りました。
「痛い!無理!」
僕は叫びました。
彼は僕にはおかまいなしに、奥まで押しこんできました。
「あああ無理!抜いて!」
「すぐ気持ちよくなるから」
(全然優しくないじゃん!)
僕は泣きそうになっていました。
「ほら、全部はいったよ」
人の苦痛も知らずに彼は満足そうにいいました。
「どう?気持ちいい?俺のチンポがはいってるよ。好きだったんでしょ?」
彼の言葉に答える余裕なんてありませんでした。
僕は気を紛らわそうと、またブリーフの匂いを吸い込みました。
でも最初吸い込んだときほどの興奮はありませんでした。
もっときつい臭いチンポの匂いが欲しいと思いました。
彼は僕の脚をつかんで、腰をゆっくり動かし始めました。
お尻が裂けるような最初の激痛は消えましたが、ジンジンとした痛みと浣腸をしたときのような気持ち悪さが続いていました。
いつの間にか僕はブリーフに噛み付いていました。
彼は無言で、ただ、ハァ‥ハァ‥と息を吐いていました。
チンポが抜かれ、押し込まれるたびに
「ハァぁ・・」
と力の抜けた声が自然とでてしまいました。
(これが気持ちいいということなのだろうか)
確かに自分が自分でないような変な感覚がして、異物感が少し馴染んでくるにつれてイタ気持ちいい気がしないでもありませんでした。
でも、この程度のために痛いのをガマンするなんて割に合わないと思いました。
ただ、犯されてるという精神的な快感はありました。
女になった気分。
この感覚だけは幸せでした。
彼にギュッと抱きしめてほしくなりました。
僕は腕をあげて広げました。
抱いて、のポーズです。
彼はすぐに理解して、体を倒し、手首を押さえて覆いかぶさってきました。
と同時にチンポがグイっと奥まではいってきました。
「うっ・・」
そしてすぐ彼の腰が小刻みに早く動き始めました。
僕は目を閉じて痛みをこらえました。
苦しいけど、彼の体の温もりや湿り気や重みを感じられて一つになったような気分でした。
ハァ‥ハァ‥という荒い息が間近で聞こえ、アルコール混じりの甘臭い吐息の匂いが顔に吐きかけられました。
彼は僕がくわえていたブリーフを取ると、キスをしてきました。
僕たちは夢中で唇を貪り合いました。
腫れるほど唇をこすりつけ、動き回る舌をもどかしく絡ませ、唾液が混じりあって口の端からこぼれました。
「あ"あ"あ"あ"あ"ー」
彼は唇を重ねたまま低い声を震わせて叫びました。
抑揚のない間延びした声とは裏腹に、腰は激しく動いてチンポがお尻を突いてきました。
「ハァぁ~」
彼はため息のような気の抜けた声を漏らし、ピストンを止めました。
そしてズルっとチンポを引き抜きました。
急にお尻が解放されて、今まで押し込まれていたのがなくなって、逆に変な感じがしました。
彼は無言でコンドームを外しました。
「いったの?」
「ごめん、早かった?」
バツが悪そうにいいました。
長く感じましたが、いれてまだ5分くらい、抱き合ってからは1、2分しかたってませんでした。
意外と早くてちょっと拍子抜けしました。
痛かったけど興奮してたのに。
「もうお尻はしないからね」
「えーまたしようよ」
「だって全然優しくないんだもん」
「でも気持ちよさそうな顔してたよ?」
「うそだよ!痛かったんだから」
「でも感じてたでしょ?」
彼と重なりあってるときは幸せだったけど、痛いのはやっぱり辛いから、またしたいというほどではありません。
でも、ご主人様のためならお尻も差し出すのが本当のMなんだろうなと思います。
僕はまだまだ中途半端なMだなと思いました。