8月、kosさんと一緒に伊豆の海に旅行にきました。
kosさんは大学のときからお世話になってる先輩で、女好きのノンケです。
彼は僕がゲイだと知りませんが、僕はずっと密かに恋をしています。
二人きりの旅行ならもっと嬉しいのですが、kosさんの友達も一緒でした。
kosさんの友達は3人いました。
1人は、40手前くらいのパパさん。
ガッチリむっちり、ちょっとメタボ腹の厳つい感じの人で、奥さんと5才の娘が一緒でした。
2人目は、30くらいのイケメンさん。
甘いマスクのイケメンで、かなり若めのギャルっぽい彼女を連れてきていました。
3人目は、kosさんの大学の同級生で29歳の金髪。
この人には以前に何度か会ったことがあるのですが、背が高くて、坊主の金髪、鼻にピアスをつけてるのがちょっとアレですが、筋肉質で一番いい体をしていました。
kosさんが好きだけど、他の3人もいい男だなぁと思いました。
顔ではイケメンが一番、体では金髪が一番、でも個人的には、厳つくて男臭い雰囲気がぷんぷんするパパさんが好みでした。
もうお盆を過ぎていましたが、海水浴場は人がいっぱいでした。
僕はみんなで遊ぼうと思って、海の家でビーチボールを買いました。
でも、みんなあまり興味を示しませんでした。
パパさん夫婦はサマーベッドに寝転んで動きません。
パパさんは完全に寝ていて、奥さんはビールを飲みながら、
「お兄ちゃんに遊んでもらいなさい。」
といって僕に5歳の娘を押し付けました。
イケメンカップルは、彼女が彼にべったりでした。
イケメンは乗り気だったのに、彼女のほうが
「疲れるからヤダ」
と言って、彼を引き止めました。
(ムッ!)
女はこなくていいからイケメンだけきてほしいのに。
さらに彼女は僕に
「サンオイル買ってきて」
と言いました。
(ムッ!!)
kosさんや金髪が僕をパシリに使うから、彼女も僕をなめていました。
(僕をパシリに使っていいのは、男だけだ!)
ムカムカしながら買って戻ってくると、二人ともどこかに消えていました。
(ムッ!!!あの女、嫌い。)
でも、僕もあんなイケメンが彼氏だったら、2人きりでいたいだろうなと思いました。
kosさんと金髪は最悪でした。
この2人は、いかにも悪友という感じでした。
一緒にいると悪ノリするから嫌いなのです。
「男だけじゃつまんねえよ。女つかまえてこい」
と言われました。
最初から予感がしてたのですが、この2人はナンパ目的でここにきているに違いないと思いました。
「ナンパなんてできないです…」
「なんだよ、情けねえな」
金髪はバカにしたような目で見ました。
「見せてやるから、一緒にこいよ」
でも、ついていってもあまり楽しい思いはできなそうなので遠慮しました。
すると、kosさんが
「こねえなら、これかして」
といってビーチボールを持っていってしまいました。
僕が買ったビーチボールをナンパに使うなんて。
結局、僕はパパさんの娘のリンカちゃんと2人で遊びました。
浅瀬で浮き輪でちゃぷちゃぷしたり、波打ち際で砂山を作ったりしました。
リンカちゃんは、波が寄せる度に、きゃっきゃはしゃいでいました。
(無邪気でかわいいな。でも…)
まわりは、夏の開放的なエネルギーで溢れていました。
上半身裸の男たち。
恋人とイチャイチャしてたり、グループで賑やかに騒いでたり、寝転んで日焼けしてたり。
僕は、眩しいそれらの光景を眺めていました。
(kosさんと2人できたかったな)
長年の片思いがまた燻りはじめました。
無邪気にはしゃいでいるリンカちゃんをみると心が和むのですが、今は和むより刺激がほしい気分でした。
しばらくしてパパさん夫婦がやってきました。
時計がないので時間がわかりませんでしたが、1時間以上たっていたみたいです。
「ずっとみてもらって悪かったな。泳ぐか」
とパパさんが言いました。
「はい」
僕はパパさんと2人で海に入りました。
パパさんはどんどん沖のほうに進んでいきました。
僕はついていきましたが、途中で怖くなってきました。
僕は海が怖くて、足がつかないところにはいきたくありませんでした。
「どこまでいくんですか?」
「気持ちいいな」
パパさんはかまわず先へ先へ進みました。
突然、パパさんが
「おっ!」
と叫びました。
僕はその声にびっくりしました。
「え・・・?どうしたんですか?」
「なにかいる」
「え?」
「魚かクラゲか。いまあたったよ」
僕は恐怖でいっぱいになりました。
この近くにクラゲがいると思うとパニックに陥りそうでした。
僕は思わずパパさんに抱きつきました。
「大丈夫、落ち着け」
彼はバタバタしていた僕を後ろから抱きかかえてくれました。
「戻ろう」
といいました。
一秒でも早くこの海からでたくて、必死で泳ぎました。
パパさんに迷惑かけてしまいました。
抱きかかえられたときの彼の腕がとても頼もしく思えました。
その日は小さなホテルに宿泊しました。
パパさん家族とイケメンカップルがそれぞれ部屋をとり、残ったkosさんと金髪と僕が同じ部屋でした。
kosさんと二人きりになれるかと期待してたのでとても残念でした。
夕食前に、3人でお風呂にいきました。
お風呂はゲイの僕にとって一大イベントです。
脱衣所で、いきなりラッキーが訪れました。
kosさんは股間をタオルで隠さずに、モロ出ししていました。
合コン好きでキャバクラ好きで女好きのkosさんのチンポ。
僕が知ってるだけでも4,5人の女の顔が浮かびます。
やりチンってこういう人のことなのだと思います。
kosさんのチンポは前にも見たことあるし、触ったこともあるけど、まだ一度も舐めたことありません。
いつか舐められる日がくるのかな…。
今夜、そんなハプニングが起こらないだろうかと期待しました。
続いて金髪もパンツを脱ぎました。
あまりジロジロみるわけにもいかないのでチラッと見ただけですが、kosさんよりも大きめで、茶色いチンポでした。
美味しそうなチンポを2本も見れて、僕はラッキーでした。
「隠すことねーじゃん」
金髪にからまれて、しかたなく腰に巻いたタオルをとると、
「フ…」
と鼻で笑われました。
風呂場は広々していて、露天風呂がありました。
僕らは体を洗った後、露天風呂にはいりました。
少しして、パパさんが浴場にはいってきたのがガラス戸越しに見えました。
パパさんはシャワーの前に座って、体を洗っていました。
「さっきナンパした相手が女子大生だったんだよ」
kosさんが僕に言いました。
「…そうなんですか」
僕はおもしろくない気分になりました。
「大学1年だぜ。10代だよ!」
金髪が鼻息荒くいいました。
「今夜会う約束してるんだよ」
「おまえもきたらよかったのにな」
そんな話はききたくなかったです。
ショックで僕はのぼせそうになりました。
もう早くあがりたかったのですが、パパさんのチンポをまだ見てないので、我慢しました。
パパさんが体を洗い終わって、露天風呂のほうにやってきました。
パパさんも股間を隠さず、チンポが丸見えで、僕の隣にはいってきました。
見上げると、パパさんの股間が僕の頭の斜め上にありました。
毛むくじゃらで、でかいチンポは黒くてズル剥けで亀頭が膨らんでいて、キンタマがだらんと垂れていました。
下から見上げるアングルがすごい迫力で興奮しました。
「先あがります」
僕はのぼせる前にでました。
夕食は、結構豪華でした。
刺身、焼き魚、鍋物、あとはこまごました小鉢がいっぱいありました。
リンカちゃんが、僕の隣に座ってずっとなついていました。
リンカちゃんだけ、お子様ランチ的なメニューでした。
「ハンバーグ美味しそうだね」
そういうと、リンカちゃんは、僕にハンバーグを分けてくれました。
「美味しいよ」
と言うと、どんどん僕に譲ってくれようとしました。
「モテモテだな」
とkosさんに茶化されました。
そりゃ、お昼にずっと遊んであげたんだから、当然です。
僕がゲイじゃなかったら、15年後にもう一度会いたいところです。
イケメンとはそれまであまり話をしていませんでしたが、とても気さくな人でした。
イケメンは32歳、彼女は23歳だと知りました。
「10歳も年下って犯罪じゃね?」
とkosさんは面白くなさそうにいいました。
イケメンだから若い女からもモテるんだろうなと思いました。
「でも俺らは10代とやるけどな」
金髪とkosさんが顔を見合わせてニヤニヤしました。
「そういえば混浴あるの知ってる?」
とイケメンが言いました。
「混浴?!」
離れて座っていた金髪が食いついてきました。
「ちょっといったところに露天の混浴があるよ。さっきいってきた」
「まじで?おい、明日朝一でいくぞ!」
金髪は僕に言いました。
夕食の後、kosさんと金髪は女子大生に会いに出かけてしまいました。
僕は部屋でひとりになりました。
しばらくテレビをみたり、本を読んだりしていましたが、落ち着きませんでした。
だんだん、悶々してきました。
kosさんは今頃何をしてるんだろう。
女子大生とエッチなことをしてるのだろうか。
あの人なら、絶対するはず。
嫉妬で胸がざわざわしてきました。
ヤキモチと遊びたい気分が昂ぶって、じっとしていられなくなりました。
(kosさんがかまってくれないなら、僕は僕で楽しむよ!)
僕は携帯で出会い掲示板にアクセスしていました。
『○○海岸の近くにいます。舐めさせてくれる人いませんか』
しばらくして一通メールがきました。
『今からすぐ会える?』
とてもシンプルなメールだったのが逆に興味を覚えました。
歳は29歳。
kosさんと同じ年齢です。
僕はメールをくれた彼に会いに行くことにしました。
つづく。