英人は鞄から汗臭いスパッツとタンクトップを取り出した。
「汗でベトベトじゃねーか」
「今朝の筋トレで着てたので…」
「汗臭ぇー笑」
「…」
恥ずかしそうに俯く英人。
「肛門にプラグ咥えて土下座までするような変態の分際で恥ずかしそうな顔すんなよー笑」
「ぅ…」
「さっさとその臭えの着ろよ」
「は、はい」
英人は顔を真っ赤にしながらスパッツとタンクトップを身に着ける。下着を穿かないのでスパッツがケツに食い込み股間が異様に盛り上がる。タンクトップもピッタリと肌にはりつき乳首がクッキリと透けて見える。
「いつもそんな恰好で筋トレしてるのか?」
「は、はい…」
「下着は?」
「穿かない…です」
「透けてるのは自分で分かってるよな?」
「は、はい…」
「親父以上にド変態じゃん笑」
「ァ…」
英人は深川の馬鹿にするような言い方に欲情していた。
「よし親父の待つ部屋へ戻るぜ」
「はい…」
「明日からその恰好で接客してもらうわ」
「え?」
「嬉しいだろ?」
「は…はい」
「よし、行くぞ」
「は、はい」
「お前のチンポさっきからいっこうに萎えないな。さすが変態だぜ」
「…」
深川の後ろに続いて英人は事務所を出る。
緊張と不安がピークになりつつも、不思議と落ち着いている英人は、父親同様にMの素質があるのだろう。
「お待たせしてました」
深川の声は穏やかで落ち着いている。
安田はペコリと頭を下げる。
「ア!?」
深川の後から入ってきた英人の姿を見て声を上げた。