待ち合わせ場所に現れた人は、あまりタイプではありませんでした。
太っていて、色白で、背はあまり高くなく、こじんまりとしたお相撲さんのような人でした。
太ってる人は嫌いじゃないけど、こんがり日焼けした逞しい夏男をイメージして勝手に期待してたので、がっかりしました。
せめて、体型とか聞いておけばよかったと思いました。
でも断る勇気もないので、しかたありません。
「あまり時間ないんです」
とりあえず、長居はしたくないので伝えました。
「いいよ」
「車の中でもいいですか?」
「うちすぐそこだから。帰りは送っていくよ。」
車で5分くらいで彼の家につきました。
彼の家は、普通の一軒家で、1人で住んでるようには見えませんでした。
家につくと、僕はすぐ
「舐めていいですか」
と聞きました。
タイプじゃないときは、さっさと済ませるに限ると思いました。
「いいよ。その前に」
彼はトイレにいってしまいました。
僕は服を脱いで全裸で待っていました。
「積極的だね」
トイレから戻ってきた彼は笑みを浮かべて言いました。
そういうわけじゃないんだけど、彼が異様に汗臭いので、服に匂いが移ると嫌だから、先に脱いだのです。
彼も脱ぎ始めました。
脱いでもやっぱり太っていました。
デブといっても差し支えないほどの肥満ぷりでした。
デブも嫌いじゃないし…目を閉じていれば一緒だし…。
僕は自分に言い聞かせました。
彼は横に座ると肩に腕をまわして、キスをしてきました。
キスはあまりしたくなかったので唇を閉じましたが、彼は舌をねじ込んできました。
そのまま僕はベッドに押し倒されました。
彼の体は汗でべとべとしていて、ブニブニした体が密着しました。
(これがkosさんだったらいいのに…。)
誰でもいいやと思ってついてきたことを後悔していました。
さんざん舌をいれられた後、乳首を舐められました。
タイプでなくても、乳首を舐められると感じて声がでてしまいました。
彼のチンポが太ももにあたって、勃起してるのがわかりました。
彼は長い時間僕の体を舐め続けました。
目を閉じて、kosさんを想像していると、僕も勃起してきました。
彼は壁にもたれて、足を投げ出して座りました。
僕は彼の前に四つん這いになり、彼の体を舐めました。
胸からお腹へ舌を這わしました。
乳首を舐めると
「あぁ…気持ちいい…」
と、女みたいな喘ぎ声をだすので、ますます興ざめしてしまいました。
(もうkosさんたちは帰ってるのかな…)
さっさと終わらせて帰ろうと思いました。
彼のチンポは勃起していましたが、小さくて、皮を被っていました。
上からみると、大きく膨らんだおなかの贅肉で隠れてしまいそうでした。
顔を近づけると、イカ臭い匂いを発していました。
(うっ…)
正直、舐めたくありませんでした。
僕は恐る恐る舌を伸ばして、チンポを舐めました。
「ああ…ああ…」
彼はやや上ずったような声で喘いでいました。
ヌルヌルと先走り汁が溢れてきました。
思い切って口に含みました。
少し控えめに舌を絡めると、チンポの味がとけだして口の中に広がりました。
唾液が口に溜まってきました。
いつもなら飲み込みますが、飲みたくなくて、しゃぶりながら唾液をチンポに垂らしていきました。
チンポ周りが僕の唾液でべちょべちょになりました。
彼は
「すごく激しいね。もっとべちょべちょにして」
といいました。
僕は強く吸い付いてスピードをあげました。
しゃぶってるうちにだんだん僕ものってきました。
チンポをくわえて夢中になると、タイプもなにも関係なくなって、ただチンポに犯されている感覚だけが興奮を呼び起こしました。
僕は思いっきりしゃぶってあげました。
「だめ。いきそう」
彼は僕の肩をつかんで、とめました。
「いっていいですよ」
「顔射したいんだけど。いい?」
僕はうなずきました。
彼はベッドの上に立ち上がりました。
そして僕の顔の前で、チンポをしごきはじめました。
僕は目を閉じて待ちました。
それほど時間がかからず、すぐに彼は射精しました。
顔にドロっとした精液がかかりました。
最後のサービスに、ザーメンまみれのチンポを舌で掃除をしてあげました。
宿の近くまで送ってもらいました。
時間は10時半頃でした。
部屋に戻ると、kosさんと金髪が戻っていました。
二人とも相当酔っているみたいでした。
「どこいってたんだよ」
kosさんが不機嫌そうにいいました。
「散歩です」
「散歩ってどこ?」
「海のほう」
「なんか怪しいな」
金髪が訝しそうな目で見てきました。
「女子大生はどうだったんですか」
僕は話を逸らしました。
一瞬、間をおいて、
「…やられた」
「ドタキャンだよ」
(なんだ。結局会わなかったんだ)
僕は拍子抜けしました。
勝手にヤキモチ妬いて、張り合うように好きでもない相手とエッチしてきた自分がバカバカしくなりました。
こんなことならいかなきゃよかった、と思いました。
「汗かいたからお風呂はいってきます」
体についたさっきの男の体液や匂いを全部洗い流したくなりました。
部屋に戻ると、金髪は酔いつぶれていました。
三つ並んだ布団のうち、二つの布団を占領して寝ていました。
残りの一つにkosさんが寝転んでいました。
kosさんは
「ちょっとマッサージして」
と言いました。
「はい!」
僕はこういうのを待っていました。
うつぶせに寝たkosさんの上に跨り、背中や腰を愛情を込めてマッサージしました。
「おまえ本当はどこいってたの?」
「散歩ですよ」
「うそつけ。女か?」
「違います」
「男か?」
「…違いますよ」
(何かばれた…?)
ドキドキしましたが、それ以上は何も言ってきませんでした。
「ありがと。もういいよ」
ずっと触っていたかったですが、しぶしぶ背中からおりました。
もっと気持ちいいことしてあげるのに。
kosさんはそのままの状態で動きませんでした。
「もう寝るんですか」
金髪は寝たし、やっと2人っきりになれたので、もっと起きていてほしいと思いました。
「眠い」
「横に寝ていいですか」
「なんでだよ」
「あの人が占領してるから」
「どかせよ」
冷たいなと思いました。
僕は壁際に座って、誰かの飲みさしのビールを飲みました。
kosさんは本当に寝てしまったようでした。
ノースリーブのシャツで、マッサージした状態のまま腕をあげているので、ゾクゾクするほどセクシーな腋毛が丸見えでした。
一方、金髪は浴衣がはだけて、逞しい胸や肉付きのいいモッチリした太ももが露わになっていました。
黒いビキニのブリーフの周りはヘソ毛がチョロチョロ生えていました。
金髪も魅力的だけど、やっぱりkosさんがいいと思いました。
僕は灯りを消し、わざとkosさんの横にくっついて寝ました。
彼は起きないので、寝返りを装って、体に抱きつきました。
顔を腋に近づけると、腋汗の芳ばしい匂いがしました。
僕はもっと顔をくっつけました。
鼻先が腋毛に触れました。
すごい匂い…。
kosさんって意外と腋が臭いんだ…。
腋臭チックな匂いがしました。
匂いを嗅いでるだけで、勃起してきました。
僕は我慢できなくて、鼻を腋に押し付けました。
モサモサとした腋毛越しに湿った感触が鼻先に触れました。
「あちぃよ!くっつくなって」
いきなり頭に肘鉄をくらいました。
(ヤバイ!起きてた…)
僕は慌てて離れました。
びっくりしました。
ばれただろうかとヒヤヒヤしました。
いいところだったのに…。
でも、あのままいってたら、匂うだけじゃ止まらなかったと思います。
腋臭の移り香が顔に残っていました。
その余韻で勃起がおさまらなくて、なかなか眠れませんでした。
翌朝、金髪と2人で混浴にいきました。
そこは海岸沿いの混浴露天風呂で、宿から10分ほど歩いたところにありました。
かなりぬるめのお湯でしたが、朝陽に照らされて輝く海が目の前に広がっていて、爽快な眺めでした。
20代のカップルらしき先客がいました。
女性はタオルを巻いていました。
僕は別に女性がいても、なんとも思いませんが、金髪は
「タオル邪魔。」
と何度も小声でいってました。
突然、金髪は立ち上がりました。
なにをするんだろうと思っていると、前も隠さず、カップルたちの視界をずかずかと横切っていき、海に向かって仁王立ちになりました。
そして、
「あー気持ちいい!」
と叫びました。
なんて大胆なんだろう。
朝陽で逆光になった彼の背中が、神々しく見えた気がしました。
カップルは気まずそうにでていってしまいました。
彼はニヤニヤしながら
「あいつら、見てた?」
「見てましたよ。うつむいてでていきました。」
「俺は学んだよ。混浴は、見るとこじゃなくて、見せるとこなんだな。」
僕はしっかり見せてもらいました。
その日は、下田の市街をめぐったり、遊覧船に乗ったりしました。
帰り際に、リンカちゃんがチョッパーのストラップをくれました。
お土産屋で買ったものだと思います。
さよならするときは、泣き出してしまって、とてもかわいかったです。
いろんな誘惑に踊らされた一泊旅行でした。